“何もない”って、なんて豊かなんだろうと思えた日

窓の外は、静かな曇り空。
今日は特別な予定もないし、どこにも出かけない。

洗濯もすませて、部屋もなんとなく整っていて、
机の上には、あたたかい白湯と、小さなお菓子。

ふと時計を見たら、まだ10時前。

「……なんか、いいなぁ」

そんな言葉が、自然と口からこぼれました。


前は“空白”がこわかった

何も予定がない日って、どこかソワソワしていました。
「なにかしなきゃ」
「もっと有意義に過ごさなきゃ」
「この時間、もったいなくない?」

そう思って、無理に用事を作ったり、SNSをひらいて気をまぎらわせたり。

でも今は、ちがうんです。

何もない時間こそ、自分にとっていちばんのごほうびだと気づけたから。


暮らしを少しずつ整えて、ようやく見えてきた景色

・引き出しをひとつ整理した日
・モノを手放して、心が軽くなった日
・「今日はなにもしない」と決めた日
・風鈴の音で、また動きたくなった日

そのひとつひとつが、ぜんぶ私の中に残っていて、
今、こうして“静かで、満たされた朝”を過ごせている。

すごく劇的な変化があったわけじゃない。
でも、確実に暮らしの温度が変わったんです。
それはつまり、「自分の感じ方」が変わった、ということなのかもしれません。


「何もない部屋」に、“私の好き”がちりばめられている

前は、モノが多いことが「安心」だった気がします。
にぎやかにしていないと、自分が空っぽになる気がして。

でも今は、
モノが少ない部屋の中で、
お気に入りのカップ、好きな本、小さな観葉植物が、
ぽつんぽつんと目に入るたびに、心がふわっとやわらかくなる。

「この空間、私の“好き”でできてる」って思えるのが、すごく幸せなんです。


“ミニマルに暮らす”って、シンプルに「自分を大事にすること」

・無理しない
・がんばりすぎない
・ちゃんと休む
・好きなものを、ちゃんと見て、感じて、味わう

これが、今の私の“豊かさ”のかたちです。

豪華じゃないし、SNS映えもしないかもしれない。
だけど、私は今、自分の暮らしが好きだなあって、心から思える。


最後に

この1週間、自分の暮らしと静かに向き合ってみて、
「変わるって、こういうことかもしれない」と実感しました。

外から見たら、小さなことかもしれない。
でも、私にとっては、大きな一歩でした。

そして何より思うのは——
自分のために暮らすって、すごくやさしくて、すごく強いこと。

また明日も、静かに、ていねいに。
“ちょうどいい私”を、ひとつひとつ見つけていきたいと思います。

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