昨日は1日、なにもせずに過ごしました。
何もしないって、こんなに心がほどけるんだ…と、
新しい発見のような、ちょっとした感動があって。
「明日も、しばらくこのままでいいかも」なんて思っていたのに——
ふとした音に、心が動いたんです。
朝、窓を開けたら、風鈴が鳴っていた
風に揺れる音が、シャラン、と静かに響きました。
「うわぁ…いい音…」
なんだか、それだけで、目が覚めるような感覚でした。
そのまま窓の外を見ると、
陽が差していて、空気が澄んでいて、
部屋の隅にたまっていたほこりが、ふと気になった。
「ちょっと、だけ掃除しようかな」
それは“やらなきゃ”じゃなくて、
“やってみようかな”という、やさしい始まりでした。
「動きたくなる時」は、無理してつくるものじゃない
暮らしを整える中で、ひとつ気づいたことがあります。
私たちの心には、ちゃんと“回復の力”が備わっているということ。
放っておけば、自然とまた動きたくなる。
時間をかければ、ちゃんと元気が戻ってくる。
でもそれには、急かさないこと。
「さあ立ち上がって!」と声をかけるんじゃなくて、
“ちょっと動きたくなるきっかけ”を、そっと待つこと。
今日は、風鈴の音がその役目をしてくれました。
片づけることは、自分の気持ちと会話すること
掃除機をかけたあと、
台所のふきんを取り替えて、
いつもよりていねいに白湯をいれてみる。
それだけで、
「暮らしてる」って感じが、ゆっくり戻ってくる。
何も変わってないのに、心が少し整ってきて、
「あ、私、また今日から大丈夫かも」と思える。
それは、大きなきっかけじゃなくて、
ほんのささいな感覚の積み重ねなんですよね。
今日、わたしがやった小さなこと
・掃除機を1部屋だけかけた
・古くなった花を処分して、空の花瓶に水をいれた
・お気に入りの音楽をBGMに流してみた
どれも、しなくてもいいこと。
でも、やったら心がふわっと晴れたこと。
最後に
暮らしは、波みたいにゆらゆらしてる。
動ける日もあれば、何もできない日もある。
でも、風がふけば、また心がそよぐ日もくる。
だから、焦らなくていい。
休んでもいい。
動きたくなったら、また少しずつ、はじめればいい。
風鈴の音が、そんなふうに私に教えてくれました。